洗濯槽には、穴あり槽と穴無し槽に分けることが出来ます。
名前の通り、洗濯槽に穴が開いているか、穴がないかで判断します。
穴無し槽を採用しているのは、シャープのみです。
他のメーカー(パナソニック、日立など)は全て、穴あり槽を採用しています。
穴なし槽はシャープが特許を取っているので、シャープの縦型洗濯機にしか採用されていません。
では、穴なし槽のメリットはどのようなものでしょうか?
穴なし槽のメリット
まずはシャープのホームページより、穴なし槽のメリットを引用します。
大きく3つのメリットがあるようです。
清潔:クロカビ、ブロック!
洗濯槽の外側や底部分には、クロカビがどうしても発生してしまいます。
穴無し槽は、穴がないので黒カビや汚れが槽内へ侵入することが出来ません。
節水:ムダ水カット!
洗濯槽と外槽の間のムダ水を節水。
同機種に穴があると仮定した場合、1回あたり約35リットルの節水効果が見込めます。
洗浄力:巻き上げ水流!
穴がないので、水流の勢いが加速。
竜巻上に巻き上がった水流でのもみ洗いと槽内側のダイヤカット形状によるこすり洗いのW洗浄効果で、節水でも汚れをしっかり落とします。
穴無し槽っていいことだらけのようだけど、デメリットってないの?
たしかに、「清潔」「節水」「洗浄力が高い」といいことずくめのようです。
しかし詳しく調べると、いいことばかりではなかったのです。
脱水が弱め
洗濯槽に穴が空いていないため、脱水が穴あり槽に比べて弱いようです。
ただ脱水後に洗濯物を持ち上げると、ポタポタと垂れてくるほどではありません。
すこし「脱水が弱いかな?」程度です。
洗濯物を干すときに、若干乾くまでの時間がかかります。
人によっては脱水が弱いと感じない方もいるので、極端に気にしなくてもよさそうです。
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シャープでは、「槽の底から集中排水」と「強い遠心力で槽の上部から脱水」の2つの理由で、穴が無くてもしっかり脱水できると明記しています。
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黒カビが発生しないわけではない
メリットである「クロカビ、ストップ」という言葉をもう一度じっくり眺めてみてください。
言い換えると「黒カビは発生するけど、洗濯槽内には入ってこない」という意味です。
確かに洗濯槽内にカビが入ってこないので、洗濯物をカビだけにすることはありません。
ただし、洗濯槽の裏側はカビが発生しているのです。
洗濯物を洗う分には、まったく問題ありませんが、洗濯槽裏側のカビや汚れから、悪臭がすることがあります。
なので穴なし槽でも、定期的な掃除が必要になります。
洗濯物に繊維クズが着きやすい
シャープの穴無し槽タイプの洗濯機を使っている方の中には、「洗濯物に繊維クズが絡まりやすい」といった声もチラホラ聞こえます。
穴無し槽は脱水が弱めなので、繊維クズが絡まりやすいという症状があるようです。
で、結局は洗濯槽の穴無し、穴ありどっちがいいの?
「洗濯槽内にカビが入ってこない」というメリットと、「脱水力が弱い」というデメリットのどちらを重要視するかで、穴なしか穴ありを選ぶとよいかと思います。
ただし穴あり槽でも洗濯槽掃除をこまめにすれば、槽内にカビが入ってくるとこはありません。
また脱水力が弱いといっても、脱水後ポタポタ水が垂れてくるほどではありません。